2020年10月18日
全国的に12月上旬なみの寒さとなった10月17日の朝、妙高山では初冠雪となりました。いよいよ季節の舞台では冬の演出がはじまりました。紅葉も最終楽章の盛り上がりとなり、少し標高が高いところではすでに散りはじめて、静かに冬を迎えています。風もないのに自然に枝から離れて、宙を舞いながら漂う葉っぱをみていると、人知れぬ大自然の営みを感じさせられます。
四季折々、時々刻々と移り変わる景色を楽しませてくれる音楽堂夢の「窓」とピアノの「神奈」には、秋色たっぷりで描かれた美しい景色が映り込んでいます。風と一緒にダンスをする木々や、宙を舞い踊る木の葉を眺めながら奏でるピアノの音は、とても自然で澄んでいるような気がします。
葉っぱが散り終わって、厳しい冬の雪に耐えながら、陽光が輝く春をジ~ッと待ち望む日々がすぐそこまで来ました。景色も一変して、いままで葉っぱで被われていた木は幹や枝だけの「枯れ木」となり、空はますます広くなり、やがて、白一色の銀世界になります。
音楽堂夢のピアノ“神奈”は「YAMAHA S6X」です。「あなたを咲かせる音。」という設計や工場の人たちの願いや愛情たっぷりに育てられたと感じられる、とてもフレンドリーで元気いっぱいのピアノです。葉っぱが1枚も残らず散り落ちた「枯れ木」と白一色の景色に、一人ひとりの音色を重ね合わせて、十人十色の絵の具で花を咲かせ、その瞬間だけの美しい景色を描いていただければ、とてもうれしいです。
ちょうど1ケ月後の11月18日、神奈と音楽堂夢は3回目の誕生日を迎えます(わたしが大好きなミッキーマウスの誕生日と一緒です!)。ピアノが大好きな人たちが、とても不思議な縁に結ばれて神奈とめぐり逢い、はるばる妙高の地に辿り着き、すばらしい音と響きと音楽をたっぷりと奏でていただき、心より感謝申し上げます。おかげさまで神奈も音楽堂夢ものびのびと、すくすくと成長してしているのが感じられ、とてもしあわせです。ほんとうにありがとうございます。これからも成長をあたたかく見守っていただき、また、おしゃべりを楽しんでいただければ、とても幸いです。