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秋はじまる。マスクをはずして胸いっぱいに深呼吸。さあ、思いっきりピアノを弾こう!

今夏はお盆をすぎても猛暑がつづき連日、日本の各地で40℃前後の過去最高気温が記録されています。さらに新型コロナの感染対策のためのマスクが、暑さを厳しくしています。人生初体験のコロナ禍と猛暑の真っただ中、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

妙高山(2454m)のすそ野の高原に建っている音楽堂夢の標高は、東京スカイツリーの高さと同じ634mです。今年は梅雨明けが8月上旬と遅かったため、エアコンの運転も時々「除湿」する程度でひと夏が過ぎゆきました。お盆前ごろからススキの穂もではじめて、日ごとに秋らしい景色が描かれています。

ピアノや音楽を楽しむ場面において「景色」を強く望むことはないかもしれません。けれども、地元産の木材などを贅沢に使用したあたたかい雰囲気のホールや、窓から自然の光が射し込んできたり、小さな窓越しにちらっと見える木々のそよぎが感じられる部屋で、いつもと違う「気持ちよさ」を体験された方も多いのではないでしょうか? 高原の森のなかにある音楽堂夢のホールの窓とピアノの大屋根には四季折々、時々刻々の自然の景色が映ります。天気がいいと窓から射しこんできた太陽の光が一日中、ホールの床や壁や天井、そしてピアノの上をゆっくりと駆け回って、「時間の流れ」を感じさせてくれます。美しい大自然の景色にそっと、やさしいピアノの音色が重なった瞬間のイメージを超えた不思議な体験は、大切な旅の思い出をより印象深いものへの演出してくれます。

新潟県と長野県との県境にある音楽堂夢でひとときを過ごすためには、他のスタジオやホールよりもずっと多くの時間とお金がかかります。「大自然のなかで思いっきりピアノを弾こう!」という思い切った行動に至るには、きっと特別な理由とか、思いや願いが必要かもしれません。けれどもその行動を、美しい妙高山の景色とピアノの音色がいままで味わったことがない「感動」へと、大きく育ててくれるでしょう!

コロナ禍がなかなか収束していかない状況が続いています。音楽堂夢では引き続き、安心してお過ごしいただくための感染対策として「1日1組さま限定」とし、しっかりと準備をしたうえで皆さまをお迎えいたします。「今日は一日、マスクをはずして生まれたばかりの新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んで、思いっきりピアノを弾いて生まれたままの音を楽しもう!」と、外出の自粛や巣ごもりという日常の生活から解放されて、のびのびと景色と音色を楽しみながら、満面の笑みのすばらしさを再発見していただければ、とてもうれしいです。

コロナ禍がなければ結ばれることがなかった点と点かもしれませんが、そんなめぐり逢いを夢みながら、今日もピアノとホールの音色をゆっくりと育てて、みなさまとお会いできる日を楽しみにしております。